「10代シリーズ三部作(苦笑)」と銘打ったシリーズの第2作。
(「(苦笑)」までを含めてのシリーズ名ですw)
- 10代のあこがれ
- 10代の怒り
- 10代のロック・ソウル
最後の「10代のロック・ソウル」だけ未完。と言うか、頭の中にしかないのw
曲名 | 10代の怒り / Teenage Anger |
作者 | こぢゃ |
録音時期 | 1985年 |
録音機材 | TEAC-144 |
使用楽器 |
Gt:heerby ES-335モデル |
詳細・所感
ややポップ味のあるソリッドなロックチューン。
ドラム、ベース、キーボード×2、ギター×2、ヴォーカル×3 の 9パート。
以下、「10代のあこがれ」から引用。
録音機材について言うと、この頃はまだ、自分のMTRを購入していなかった。
大学時代、および卒業後しばらくの間は、友人の TEAC-144 で録音している。
卒業後は実家に戻ったため、友人宅に遠路はるばる出かけていき、大抵は泊りがけで録音していたと記憶。
その辺の話は使用機材についてにも書いている。
ヴォーカル×3 と言いつつ、 男声のハモリと、女声のハモリとあって、トラック分けるとなると、4トラックしかないMTRでは、かなりピンポンが大変になってくる。
おそらく、ピンポンの回数を減らすために、1トラック内に別パートを録るなどの工夫をしていたと記憶。その割には、バランスよく録れたと思う。
曲の構成としては、Ⅰ→Ⅱ→Ⅳ(すべてマイナーコード無し)と言う、昔のR&Bでよく使われる定番パターンが核となっている。覚えているだけでも、このパターンで作った曲が 3~4曲はあった。
わかる人には言うまでも無く、「Ⅱがマイナーじゃない」と言うところが肝ね。
このコード進行、ブルーズ心が満たされて気持ちがいいのだが、意識的にブルースのイディオムを使わないようにする事で、ポップでキャッチーなイメージだったりプログレな風味に変わったりする不思議さがある。
キーボード(カシオ先生)とシンセのソロについて
この頃はまだシンセサイザーを持っていなかった。
これまた、TEAC-144 の友人が持っていた、32鍵ミニ鍵盤のカシオトーン、正確に言えば「カシオ先生(覚醒前)」を使用していた。
詳細ついては、当ブログの使用機材のページをご参照いただきたい。
ギターソロのあとのキーボードは、左手の白玉と右手のアルペジオが同じ音色のため、アルペジオが潰れて、ほぼ聴き取れないのが残念。
因みに、こんなに正確にあの速度のパッセージを弾ける右手は持ち合わせていないので、たぶんディレイとの組み合わせでアルペジオを補完していたのだと思う。
(キーボード弾ける人にとっては「それ、却ってめんどくさくね?」と思われるかもしれないけどね)
そして、2:37 からのシンセのソロ。(いや、だからカシオトーン…)
ギター用のオートワウをかけて、無理くりシンセっぽい感じにして弾いている。
フレーズ自体は、菊池桃子の間奏からのインスピ、と言うかパクリ。😤
って、威張ってんじゃねーw
最初、菊池桃子のどの曲かが判然としなかったんだけど、この投稿に際して探し出した。「雪にかいたLOVE LETTER」でしたわ。
これ、当時の音楽仲間にも喋った記憶ない。今、初めてカミングアウトしたw
比較のために、シンセ・ソロから貼っておく。
(問題箇所に飛ぶようにしてありますw)
うはw、改めて聴き較べてみると…。オレ、よくもまぁ恥ずかしげもなくww
もはや瀬尾さんか水谷さんかって言う…。*1
でも、自画自賛しちゃうけど、この「まるパクではない、びみょ~に違う」感じ、巧くできている。タモリの「戦後日本歌謡史」のような手触り的なw
それにしても、この「雪にかいたLOVE LETTER」の間奏のシンセ、名ソロだと思う。
ボクの曲は Ⅰ→Ⅱ→Ⅳで、ベースはコードのトニックを弾いているんだけど、菊池桃子(と言うか作・編曲は林哲司)の方は Ⅰ→Ⅱ/Ⅰ→Ⅳ/Ⅰなんだよね。
もう少し正確に言えば、「雪にかいたLOVE LETTER」の間奏は、F → G on F → B♭m on F で、ベースノートはキーの F を維持したまま、上物のコードだけ変わっている。各コードは(たぶん)すべて add9 が薄く鳴っていて、それにより、音の組成としては常に同じ音が2つ以上通奏される仕組み。この広がりと浮遊感。80年代当時の感覚を呼び覚ますなぁ。林哲司さん、巧みにして匠だよ。
さて、このあと、またもや冗長な説明をしていくけど、まぁ、今回もここで読むの中断してもよいよw
訳のわからないヴォーカルについて
「10代のあこがれ」の時と同様に、今回もキ●チガイ(伏字になってないw)なヴォーカルの内容について、以下、誰にも求められてはいないけど、全宇宙の生命体にとって、クッソどーでもいー説明をする!!ここはオレの庭じゃ。
もう一度警告しておく。このあとの説明、長げぇぞ!w
霜田誠二さんのコンピレーション・カセットに参加させてもらった時の自分の曲「夜明けのマイアミ」をサンプリング。
「10代のあこがれ」の投稿に上記のように書いたけど、この「10代の怒り」で使用した歌詞の多くは、このコンピカセットに参加された何名かの人たちの曲のパロディとなっている。
このコンピには、ボアダムス山塚アイなど、ある程度有名な人も参加している。(まだ無名の頃だけどね)
自分が直接知っていたのは(会話したことがある程度だが)、主宰の霜田さん始め、当時の前衛的な音楽シーンにいた人たち。
しかし、パロディにした曲に関して言えば、著名なアーティストでも、自分の音楽仲間でも何でもない。
失礼極まりないが、1ミリも知らない人たちであるw
いや、まさか数10年の時を経て、YouTube に晒す日が来るとは思ってなかったからさぁ。
ググると名前まで出てしまうので、曲名も伏せますけどね。
言うまでもないけど、100%の悪意に基づいてパロディにしたわけではなく、何となく、そこに歌詞のネタがあったから使ってみた、程度である。
歌詞「僕の口からこぼれ落ちる〇〇に意味なんてない」
コンピカセットに入っていた曲のパロディ。
以下の部分は自分で創出。
「僕の口からこぼれ落ちる唇に…ただのモロボシ」
⇒これは諸星大二郎『妖怪ハンター』の『赤い唇』から。
「僕の耳から溶けて流れる脳みそに…ただのイガラシ」
⇒これは、いがらしみきおの何か。元ネタ作品忘却。たぶん『さばおり劇場』。
歌詞「おなかがいっぱいなんです とっても満腹なんです~」
コンピカセットに入っていた曲のパロディ。
オリジナルは「おなかが空いてるんです」みたいな感じだが、それを真逆の表現に変えて、10代の鬱屈を巧みに表出したものである。ダハハハ。
歌詞「あぶなぁ~い」
「10代のあこがれ」でも書いたが、これの元ネタはよくわからない。いくつか原典となる元ネタは頭に浮かぶものの、確信は無し。
TEAC-144 は録音速度を変えることができ、それで中途半端に女声を模することができた。原初のボカロ的な?(違
この程度のピッチなら当時の自分なら頑張れば出せたと思うが、敢えて録音速度を変えて録ったと記憶。
歌詞「10代の怒りは炎よりも熱い 俺は尾崎豊か?」
ここは完全なるオリジナル。10代の鬱屈を巧みに表出したもの(ry
そのあとのギターソロは、ちゃんとブルーズのイディオムを使っているところに気がついてくれよな!
後続の菊池桃子シンセソロとの対比を考えてそうしたわけだね。知らんけど。
歌詞「俺は坂上忍か?」
10代の鬱屈を巧みに表出(ry
いや、ここはちょっと説明が必要だろう。
この頃、坂上忍がロックっぽい感じに路線変更して、ビリー・アイドルやデュラン・デュランのカヴァー曲を出していた。
ま、そのこと自体はどうでもいいんだけど、当時のインタビューで、
「デビッド・ボウイ、悪いけど俺はアンタを超える」
みたいな尖がったことをおっしゃっておりましてね。
えぇ…😑
はい、パンクでしたね。ドキドキしますね。
と言うことで、歌詞に登場していただいた次第。
歌詞「明日晴れると(いいね!)家業の手伝い(やだね!)」
コンピカセットに入っていた曲のパロディ。
虚実が綯い交ぜ(ないまぜ)になっておる。
歌詞「せめて真田神社が来るまで鍵かけてよ」
ジューシー・フルーツ「恋のベンチシート」の歌詞のパロディ。
真田神社は、学生時代の下宿の近くにあった神社の名前。
虚実が綯い交ぜに(ry
歌詞「佐倉街道(ドンチューゴー)とぼとぼ歩き(ドンチューゴー)」
アン・ルイス「六本木心中」の歌詞のパロディ。
「桜」街道ではなくて「佐倉」街道。現・成田街道のこと。まぁ、すっげーどーでもいいことだが。
虚実が(ry
いぇいひー↗️
これも「10代のあこがれ」で書いた。
長調のブルースでよく使われるフレーズ、短3度⇒長3度へのスラーから短7度⇒トニックへのスラー。
これを口で唄ってみる、と言うのをこの曲でもやっている。
ま、もはやブルースっぼさに頓着してないね。
因みにエンディングのギターは、“Johhny B. Goode”(ジョニー・ウィンター風)。
チャック・ベリー「天の下に新しきものなど無しさ」
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