曲名 |
Gånglåt efter Lejsme Per Larsson, Malung |
作者 | Arbete och Fritid |
録音時期 | 2023年 |
録音機材 | PC |
使用楽器 | Caustic 3 (Windows) |
詳細・所感
Caustic 3(Windows版)で作った曲。
Caustic 3 の Windows版は、スマホ版(iOS、Android)と異なり、全機能無料で利用可能。その代わりサポート無し。バグを踏んでも代替策を自分で講じなければならない。そもそも Caustic はスマホ版でも AU、VSTプラグインなどに対応しておらず、メインで使うようなものではない。
何故、この人柱的な使用に至ったか、その経緯・詳細は別稿で書く。(かな?)
「労働と余暇」
スウェーデンのプログレバンド Arbete och Fritid。
意味はスウェーデン語で「労働と余暇」。
アウシュビッツなどの強制収容所でスローガンとして掲げられたドイツ語の標語 Arbeit macht frei(「働けば自由になる」)と引っかけているのかな、なんて思ったが、ほぼスウェーデン語の情報しかないので、その辺は読み解けず。
因みに、Arbeit macht frei(「働けば自由になる」)は、ナチスの造語ではない。最初に使ったのは19世紀の小説家らしい。今回の投稿で調べて初めて知った
これのために作家としての正当な評価を得られなくなっていたとしたら、気の毒な話だ。
それはさておき、この曲、音楽的には「民族音楽をベースにしたジャズロック」と言う感じ。
ブラスセクションの荒々しさは、ファンファーレ・チォカリーアを彷彿。そして、「フィドル」と呼びたくなるチェロ(クレジットを見る限り、ヴァイオリンは入っていない)。
実はこの曲、今回が初めてではなくて相当昔にカヴァーした。
もちろん、こんな管弦楽器てんこ盛りの演奏はできないので、ドラムとギターとベースだけで、もっとロックっぽいアレンジで。
トラックダウンマスターが消失しており、現在、自分が聴くことすらできない状態。
で、最近、Causticづいているので、「当時の自分の技術的な障壁でできなかったこと」を加えたアレンジで完全打ち込みで再録したのが今回の動画。
技術的な障壁とは、主に「恋は水色アルペジオ」部分だw
その箇所から
そう、あそこのアルペジオは、ポール・モーリアの「恋は水色」のハープのアルペジオを意識している。
で、話のついでに書いておくと、ボクの記憶の中では、ジェフ・ベックの「恋は水色」で、ベックはあのアルペジオ部分をブリッジミュートでスタッカートを効かせたギターで表現していたはずなのだ。ボクのアレンジは、ポール・モーリアではなく、むしろジェフ・ベックのアレンジを基にしたものなのだ。
が、しかし!
そのバージョンがどこにも無いのだ。動画を片っ端から開いても無いのだ。記憶の捏造かもしれないのだ。
って、唐突に SJM を貼ってしまうがw
「恋は水色アルペジオ」及びその後の高速パッセージは、「如何にもな打ち込み感」を意識的に出すようにした。ベースもここだけは、グライド(ポルタメント)を多用して「それっぽさ」を醸し出すようにしている。
そもそも、自分の場合、打ち込みと言ってもエレクトロニカではないようなジャンルの曲が多いこともあり、グライドは殆ど使わない。これは昔からだ。
でも、この曲では主旋律も含めて、めちゃめちゃグライド使った。
初めて、とは言わないけど、1曲でこんなに使ったのは初めて。
グライド、気持ちいーね!ww
で、まぁ、とにもかくにも、こうして作ってしまったわけだが…。
なんかー、何でオレ、こんなの作ったのかなー感が…w
ってか、結構これ(敢えて curse word で)キ●ガイが作った音楽って感じがする。
ゾンネンシュターンの頭の中で鳴っている音楽、みたいな。*1
存念!©波田陽区
この曲、自分以外だと1曲だけ YouTube にカヴァー動画がある。
(原曲はトラッドなので、原曲のカヴァーはあるのかもしれないが見当たらない)*2
その人もボクと同様、全編シンセの打ち込み。でもその人の場合は、ご自身なりのアレンジでご自身の作品に昇華させようとしているのがわかる。
翻って、ボクのはオリジナル(混乱するが、ここでは Arbete och Fritid を指す)に近い感じで進みつつ、「恋は水色アルペジオ」パートで何かがオカシクなっている。
英語学習ブログには、こう書いた。
「なんでエンディングはメタリカにしようと思ったのかな?」🤣
わがりません。たぶん「オレの中のメタルの妖精」がエンディング妖精したんでしょう。
けど、実は明確に「どこかにオチャラケを入れておかないと、ヤバい傾向のおねえちゃん、生まれも育ちもどうにかなっちゃいそう(説明割愛w)」と言う危機感があり、意図的に、あのようにしたのでありますw
以下、使った音を晒しておく。
- SawSynth(Bass)
ベース。単音。
エフェクト1:無し
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイやや強め、リヴァーブやや弱め。 - Modular(CROSSFADE)
モジュラーシンセの単音。主旋律。
エフェクト1:Delay
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイやや強め、リヴァーブやや弱め。 - SubSynth(SAFE SAX)
サックスの音。主旋律とユニゾンで小さめに。
エフェクト1:Delay
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイやや強め、リヴァーブやや弱め。左パン - BeatBox(909)
Roland TR-909を模した音。もっと 606 みたいなポコポコした音かと思ったら結構、ドラムの音なんだな。
エフェクト1:無し
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイ弱め、リヴァーブやや弱め。 - SawSynth(Pluckduck)
恋は水色アルペジオw
エフェクト1:Delay
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイやや強め、リヴァーブ強め。 - PCMSynth(DIST GUITAR)
ディストーションギター。主旋律のハモリパート。
エフェクト1:Delay
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイ無し、リヴァーブ強め。右パン - BassLine(ROCK IT)
これもギターっぽい音。主旋律のハモリパート。
エフェクト1:Delay
エフェクト2:Reverb
ミキサー:ディレイやや弱め、リヴァーブ強め。左パン
エフェクトはトラック個別にかけられるエフェクトボードから。全体的にリヴァーヴを薄っすらと。ドラムとベース以外はディレイを甚だしくない程度に。
さらに、それとは別にミキサーにもディレイとリヴァーブが付いているのでそちらも使っています。残響系は全体的にかなり薄め。
<追記>
後から見てみると、結構残響系は強度にかけてますね。
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