曲名 |
Impressions |
作者 | こぢゃ |
録音時期 | 1985年 |
録音機材 | ボーリダビング |
使用楽器 | Gt:heerby ES-335モデル, MELLOW TONE Ba:FERNANDES ジャズベース Dr:YAMAHA RX15 |
詳細・所感
今回も色々と冗長な説明をせねばならぬ。
何度もハーヴェイ書いてるけど、ボクは自己愛が強いので、自分で作った曲が大好きw
大概のものは気に入っている。
その中で自選ベスト5と言われたら、この “Impressions” の 3曲で構成されている内の 2曲目 “Tragedy” から 3曲目 “Summer Affair” への流れを 1位か 2位にする。それくらい気に入っているのだ。
中でも 3曲目 “Summer Affair” は自画自賛してしまうが白眉だと思う。
普通に考えれば、こんな作曲技術も演奏技術も録音クオリティも中途半端な曲より、例えばキング・クリムゾンの “Red” の方が好リアクションが得られる。それはわかっている。
事実として、閑古鳥が鳴きまくりの自分のチャンネルの中でも、再生回数は Red がダントツ一番である。
(言うて、1000超え程度の超低空だけどねw)
だから、この曲についても、リアクションは期待していない。
ま、そもそもが、オレの終活の場だから、ここ。オレの庭だから。
そんなこんなで以下にて説明。長いよ!w
ボーリダビングとは何か?
録音機材:ボーリダビング。これは一体何なのか?
詳細はこちらを見ていただくとして、要するに、ラジカセを2台使ってピンポンしながら録音する、原始的な多重録音のことである。
当時の主たる録音機材は、友人所有の TEAC-144。
この頃は、楽器やエフェクターの類を、その友人宅(車で2時間以上)に置きっぱなしにすることが多かった。
突然に降って湧いた楽想を即座に形にしたく、やむなくボーリダビングにて録音。
自分で言うのも何だけど、このゾーンに入った演奏をMTRで録り直す気力が湧かず、結局これがファイナル版となった。
記憶では、このあと、自分のMTRを購入し、この曲が「最後のボーリダビング」である。
ピンポンによる劣化で音が潰れるギリギリの絶妙な線で録れており、ボーリダビングとしては、かなりキレイなバランスの 4トラックになったと思う。
使用しているエフェクターについて
上記に書いたとおり、この曲を録音した時は、エフェクター類のほとんどを友人宅に置きっぱなしにしてあり、手許にあったのは、大昔のファズボックスくらいだった。
それと、録音に使用したラジカセに付いていたショートリバーブが結構ナチュラルで、それも使っている。
エフェクトは、この2種類だけである。
ただし、この動画を作るに当たり、Audacity で別個にリバーブをかけている。
曲名について
現在は、何ごとにつけても管理簿を細かく付けるようになっているボクだが、以前は曲名を適当にメモる癖があり、あとで曲名がわからなくなり、やむなく改題することが頻繁にあった。
これも、Impressions と言うタイトルだけメモがあり、3曲構成の各曲のタイトルが不明。(“Tragedy” だけは覚えていた)
ま、しゃーない。この投稿にて確定するものとする!
- Circular Cafeteria
- Tragedy
- Summer Affair
では、各曲について以下で説明。
Circular Cafeteria
これ、唄は録っていないが歌詞がある。学生時代の学食のことを唄ったもの。
実は 3曲目の “Summer Affair” の元のタイトルがこれに絡めたものだったような気もするが、いーの、いーの、ブライアン・イーノ!©時効警察
全体的には、オールディーズのような曲構成。
でも、Bメロのあとのサビで妙なコード進行に変わって行き、終盤へ向けてだんだん危うい感じに変容しつつ、最後はヘンリー・カウ・コードww
次の曲へ続く。
以下は蛇足。
ちょうどこの頃、「ドミナントの Aug(オーギュメント)コードをギターで弾くときの不思議な現象」に気が付き、それを実践してみたものでもある。
いや、全然不思議でも何でもないんだけどね。数学的にも工学的にも極々、当たり前な話ではあるんだけど、当時は不思議に思ってしまったのだ。
(「ディミニッシュをギターで弾くときの不思議な現象」と同様。詳細は冗長過ぎるので割愛)
Tragedy
これまたヘンリー・カウの “Teenbeat” のパクリのような導入部からの、薬師丸ひろ子「Woman "Wの悲劇"より」のレンディション。
因みに、松任谷由実はオレ的プログレの女王であり、この「Wの悲劇」は、なかんずく超絶変態曲だと思う。「Wの悲劇」については色々と書きたいことがあるけど、ここではグッと我慢ぢゃ。*1
因みに、オリジナルのメロディーをそのまま踏襲してコードだけ変えているのではなくて、「渡る船にぃ~」の「にぃ~」で半音上げている。ここを考え付いた時は自分でほくそ笑んだねw
で、最後はヘンリー・カウ・コード。いや、これは違うかなw
次の曲へ続く。
Summer Affair
Bメロは、マックス・スタイナー(と言うかパーシー・フェイス)の「夏の日の恋」のAメロから借用。
映画自体は「避暑地の出来事」だけど、曲は「夏の日の恋」なので、曲名は Summer Affair にした。
(因みに、オルネラ・ムーティ主演で、同名の恋愛映画がある。ま、どーでもいいね)
コードを弾いている方のギターはオープン・チューニングにしている。ほとんど即興的に考えたもので、メモ書きも無く、オープン何チューニングなのか、まったくもって不明。
この頃、ギターは基本的にハービー(春日楽器)の335モデルを使っていて、リードギターもそれを使っているが、オープン・チューニングの方は、これまた春日楽器アセンブリの MELLOW TONE(モデル名等不明)を使っている。60年代のビザールギターでマイ・ファーストエレキ。もちろん、リアタイで買った物ではないよw
ベースは 3曲とも指弾き。「夏の日の恋」部分での Rush のゲディー・リーのような「ペケポンペケポン」言うランニング、我ながら中々に上手い。後半はヘタってるけどね。
おそらくこの頃、自分史上、最もベースが上手かった。今、こんなランニング絶対できないw
終盤で 1曲目の “Circular Cafeteria” のフレーズを出してくる辺りがプログレの証左ね。
本当はここに「夏の日の恋」を並走させたかったんだけど、ボーリダビングだと 4TRが限度なので諦めた。
アウトロ。エンディングに向けての高揚感からラストのリフのキ〇ガイ具合は、我ながら「ようでけた!ようでけた! おみやげ!おみやげ!」って感じだわw
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